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護身術としての格闘技4(キックボクシング、ムエタイ )

今回はキックボクシング(ムエタイ 含む)を護身術として習うことについて書いていきます。

 

オススメ度としては★★★⭐︎⭐︎といったところです。

 

メリットとしては

・体力がつき逃げ足が速くなる

・足技があるので比較的遠い間合いからの打撃が可能

・肘、膝などの威力が高い攻撃がある(肘をやらない場合もあります)

・スパーリングをするので距離感等の感覚を掴みやすい

・キックボクシングのジムは比較的多い

等があげられます。

 

デメリットとしては

・組み技、寝技に対応できない

・ボクシングに比べると足技があるので速習性に劣る

・自分より技術の高い相手に勝てない(どの格闘技にも言えます)

等があげられます。

 

 

次にシチュエーション別にキックボクシングが護身術において有効か検討します。

 

1.喧嘩(武器なし、1対1)的なシチュエーションの場合

キックボクシングは遠い距離からの前蹴りや回し蹴り、中間的な距離でのパンチ、至近距離での肘、膝での攻撃等があり、距離に応じた攻撃に優れた印象があります。特にムエタイ は寝技こそありませんが比較的にルール上の制限が緩いので多様な技が存在します。

しかし、組み技や寝技を練習することはないので組みつかれたり、寝技に持ち込まれると一方的にやられてしまうことが考えられます。

喧嘩的なシチュエーションの場合にも実は色々な場合があります。たとえば、打撃の距離からファイティングポーズを取って始まる場合もあれば、口論がヒートアップして掴み合いから始まる場合もあります。後者の場合にはキックボクシングの打撃の技術が活かしにくいことが考えられます。

 

2.対武器(銃を除く)シチュエーションの場合

銃を除く武器を持った相手は基本的に距離を取ってしまえばさほど脅威ではありません。しかし、その距離が近くなればなるほど脅威が増します。特に刃物はパンチの距離より近づけば、ずば抜けた反射神経を持ってしても捌く、あるいは避けることが困難となります。キックボクシングにはパンチより遠い距離からの攻撃である前蹴りがあります。体格差にもよりますが、これにより相手が近づいてくる勢いをストッピングしたり、吹っ飛ばすことも可能ではあります。護身術的には有効な技であると思います。

しかし、前蹴りによるストッピングが成功したとしてもまたすぐに向かってくる襲撃者に対処する必要があります(実際はほんの数秒でまた襲ってきます)。

そういう意味でキックボクシングの技のみで襲撃者を完全に制圧することは困難でしょう。

 

3.リンチ(複数名の襲撃)的なシチュエーションの場合

キックボクシングは前述した通り距離に応じた多様な打撃技があります。これを上手く繰り出しながら動き回ることで複数名の中から生還することは可能かと思います。

実際、2〜3名でも暴れ回る大人1人を取り押さえることは骨が折れます。

しかし、複数名が攻撃してくる中から無事に逃げ出すためには訓練が必要であり、一対一のスパーリングだけではなかなかその感覚を養うことは難しいと思います。

 

 

 

キックボクシングは多様な攻撃、それに対するガード、フットワーク等身体能力向上には持ってこいの格闘技です。いつかの記事でも書かせて頂きましたが、護身術は身体能力が向上すると成功する確率が上がりますので、そういう意味ではキックボクシングは非常に有効なエクササイズです。