28歳フリーターが転職活動した話2
次に私がしたことは、リクルートエージェントへの登録でした。ビズリーチを通して出会った人材紹介の会社からはなかなか返信を頂けなかったので、とにかく情報収集をしたかった私は他にも転職エージェントさんにアドバイスを頂きたかったのです。
リクルートエージェントで私にご担当頂いたエージェント様はとにかく私の話を親身に聞いて下さいました。その上で、職務経歴書の骨子を作成頂き、私が付け加えたい情報を付け加えて送り返しました。
その職務経歴書は、リクルートエージェントを通して求人に応募する際に企業様にデータとしてお送りするのですが、その辺の面倒な作業はご担当頂いたエージェント様が引き受けてくれたのですごく楽でしたね。
後に転職活動サイトの比較として書かせて頂きますが、便利さの点でもエージェント様のサポートの点でもリクルートエージェントが圧倒的によかったと思います。特に、大きかったのは転職活動は意外とメンタルが削られるということを先に知れた点、転職活動では内定辞退できる期間が長くても1週間程度なので、なるべく一気に内定を頂けるよう日程を組む必要があるのですが、その調整もエージェント様が行ってくれる点、個々の会社の面接で過去に何が聞かれてどういう理由で断られた人がいる等を情報提供頂ける点です。
その後、私はさらにdoda、リクナビネクスト、マイナビ転職にも登録しました。そして、dodaのエージェント様とリクナビネクスト経由で繋がった人材紹介会社の方にも私の状況や希望等をお伝えさせて頂き、その上で新たな情報やアドバイスを頂きました。
たくさんの転職活動サイトに登録し、結果4人のエージェント様について頂いたわけです。そして、それぞれのエージェント様は私の転職活動にとって欠かせない情報や戦略を提供して下さいました。
具体的には、ビズリーチを通して出会った人材紹介会社では、転職活動に便利なアプリを知ることができ、リクルートエージェントでは、転職活動の常識的な部分の知識や全般的なアドバイスを頂きました。また、dodaでは、私と似た境遇の方と知り合いのエージェント様について頂きましたので転職において私特有の転職に不利な部分を払拭する戦略を考えて頂きました。さらに、リクナビネクスト経由で繋がった人材紹介会社のエージェント様は私の希望業界や職種についての求人の実情的なことを教えてくださいました。
長々と書いてしまいましたが、今回の記事でお伝えしたいのは、転職サイトの活用においてエージェントを一人だけつけるのではなく、あらゆるサイトや人材紹介会社のエージェントを複数人つけることで得る情報がすごく有益だったということです。
次回に続く。
28歳フリーターが転職活動した話1
定職に就いたことのない28歳の私が3週間程度で転職活動を成功させたお話。
私は、2018年に法科大学院を卒業し、弁護士を目指して毎年司法試験を受けておりました。世に言う司法浪人というやつですね。
今年の合格発表後(2021年1月20日)、3回目の試験でも落ちてしまい、さすがに就職して働きながら勉強することに決めました。
しかし、当然ながら世間はそんなに甘くはありません。28歳まで定職に就いたことのない得体の知れない人を受け入れてくれる会社は多くはないでしょう。
そこで、私が取った戦略と転職活動を終えて思ったことや反省を書いていきたいと思います。
1.最初に始めたこと
全く就職活動をしたことがない私がまず始めにしたことは、ビズリーチという転職支援のサイト?に登録することでした。
ビズリーチの簡単な説明をすると、自己の簡単な経歴や能力等を入力しておけば、それを見た企業から直接オファーが来たり、人材紹介系の会社からあなたに合ったお仕事を紹介できますよとのオファーが来たりします。そのオファーを見て企業や人材紹介系の会社とやり取りをして転職を考えていくといった具合です。
私の経歴は、アルバイトの経験しかありませんでしたので企業からの直接のオファーは1件しかありませんでした(勉強を教えるバイトをしていたので塾講師のオファーが来ました)。しかし、意外と人材紹介系の会社からのオファーはたくさんあり、1社とのみやりとりをさせて頂きました。
やりとりとは具体的には、私の履歴書と職務経歴書を作るための情報、希望職種、希望業界、希望条件、私の過去や現在の状況で転職に有利又は不利にはたらきそうな情報についてです。
一通りやり取りをしたあとは、レジュメというアプリを紹介して頂きました。そのアプリは履歴書と職務経歴書を簡単に作成でき、メールで送ることやコンビニ等で印刷することができるとても便利なアプリでした。
ここからは、その会社にお世話になりながら頑張るぞ!と思っていましたが、実はその会社からはそれ以降連絡が来なくなりました(経歴を見て見放されたのかな…)。
続きは次回
護身術としての格闘技6(合気道)
今回は合気道を護身術として習うことについて書いていきます。
オススメ度としては★★⭐︎⭐︎⭐︎といったところです。
合気道について、あまりどういった格闘技、武道なのかイメージが薄い方が多いと思います。簡単に説明させて頂きますと、相手の攻撃を捌き、あるいは、当て身により相手の体勢を崩してから投げ技や固め技をかける武道です。人間の関節、筋肉といった体の構造や体重移動の力を利用する合理的な技が多いです。
合気道を護身術として習うメリットについて
・投げ技があるのできまると大ダメージを与えられる
・制圧術として使用するのに有効
・極めると体格差があまりハンデキャップにならない
・受け身が上手くなる
といったところでしょうか。
次にデメリットについて
・打撃系の格闘技に対して対応できない
・速習性がない
・極めるまでは体格差、パワーの差があると技がほとんどきまらない
・寝技がない
では、シチュエーションごとに合気道を護身術として習う有効性を考えていきます。
1.喧嘩的(1対1、武器なし)のシチュエーションの場合
喧嘩的なシチュエーションも段階的に危険度が変わります。合気道は初期の段階では有効なケースが多いと思います。
たとえば、胸ぐらを掴まれる場合の対処は合気道の十八番でしょう。合気道は腕や手を簡単に取れる状況下においては技がきまりやすいです。
また、相手が格闘技未経験で腕を振り回してくるタイプでも合気道は有効かもしれません。というのも、腕を振り回す人は体勢が崩れやすく、比較的打撃が読みやすいからです。
しかし、相手が打撃系の格闘技経験者の場合はかなり不利になります。たとえば、ボクサーは自分の距離を保ったままパンチを繰り出します。そして、素人と違ってパンチをすぐに引きますので腕を取ることもほぼ不可能です。
また、よほど熟練者でない以上は体格差、パワー差があると投げ技、固め技をかけることもできません。
2.対武器(銃を除く)的なシチュエーションの場合
実際に、武器を取り上げる場合には関節や筋肉等の体の構造を利用します。合気道の技術は武器を取り上げる場面で大いに役立つでしょう。
しかし、難しいのは武器を持った腕、手を取るまでです。刃物による襲撃の場合にはそこに至るまでに刺されるか、切られてしまいます。急所さえ刺されなければ大丈夫といった意見も聞きますが、急所でないところでも出血多量による死のリスクがあります。また、どこを刺されても動揺や痛みにより急に動きが鈍くなると思います。他の格闘技の紹介でも書きましたが、素手で武器に対抗することはかなり危険です。
3.リンチ(複数人の襲撃)的なシチュエーションの場合
合気道では、レベルが上がると多人数を相手にする「乱取り」という練習を行います。これは、複数人を相手にした場合のポジショニングを覚えるためにかなり有効なトレーニングです。
しかし、当然ですが複数人が本気で1人に殴りかかったりタックルしたり武器で攻撃するわけではありません。あくまで、対応できるスピード感で襲うのです。実際に襲撃される場合にはこちらの都合を考えて襲うわけではありませんので実戦とはまた違った感覚となると思います。本気で複数人に襲撃されると全員を倒すことは難しいということを知る意味では大切な経験になります。
私は、合気道は護身術に取り入れるとしても上級者向けではないかと感じています。揉み合いの中で偶然に腕を取れる状況ができて咄嗟に合気道の技を出せるようになれば理想です。しかし、そこに至るためにはかなり練習を積まなければなりません。そういう意味で速習性や簡単さを求められる護身術には不向きかと思います。
護身術としての格闘技5(クラヴマガ)
今回はクラヴマガについて護身術としての有効性を書いていきます。
そもそもクラヴマガってどんな格闘技なのでしょう?
20世紀前半、イスラエルで考案された近接格闘術に「クラヴマガ」というものがある。人間が本能的に持っている条件反射を利用しているため、短期間のトレーニングでも性別、年齢、体力、体格を問わず身に付けることができるクラヴマガは、競技規則のあるスポーツ競技ではなく、実生活で起こりうる状況で効率的に動くことを目的とした、完全実戦主義の護身術だ。
イスラエル軍以外にも、アメリカではCIAやFBIといった米国政府機関が採用しているクラヴマガ。さらには映画「トゥームレイダー2」の収録のためにアンジェリーナ・ジョリーが、映画「イナフ」収録のためにジェニファー・ロペスがクラヴマガのトレーニングを受けるなど、ハリウッドセレブの間でも広く知られている。実戦的なスキルが身に付くだけでなく、もちろんボディメイクにも効果的なので、国内でもフィットネスとして習う人が増加中だ。
出典 The BORDERLESS
ハリウッドセレブも取り入れた、イスラエル発の誰でもできる護身術「クラヴマガ」とは? | The BORDERLESS [ザ・ボーダレス]
クラヴマガは軍隊格闘術なのですが、日本では法律的に使用できない武器を使用する技術を抜いたものを教えているようです。
注意点は多くの団体が護身術として教えていますが、クラヴマガは元々軍隊格闘術であり、護身術そのものではありません。護身術として使用することが可能な技術を多く含んでいる格闘技との理解が正確だと思います。
オススメ度としては、★★★★★です。
くどいようですが、クラヴマガは護身術そのものではありませんので、この評価は他の格闘技と比べて護身術向きか否かを相対的につけたものです。なので、評価は高いですが、護身術を習うなら今すぐクラヴマガを習うべき!ということではないことにご注意下さい。
とはいえ、クラヴマガの技術はかなり護身術として使えるものが多く、そもそも街中などで起こるあらゆるケースを想定したトレーニングもしているので他の格闘技と比べて圧倒的に護身術向きといえます。
では、メリットについて書いていきます。
・打撃、組技、寝技全てに対応している
・他の格闘技で禁止されている技も積極的に練習する
・対武器、複数名相手を想定している
・身の回りにあるものを武器として使用する
・比較的、体格差によるハンデキャップが小さい
・実際に起こりうる襲撃を想定している
などがあげられます。
次にデメリットについて書いていきます。
・ボクシングなどに比べるとジムの数が少ない
・速習性はない
・ボクシングなどに比べるとスパーリングの機会は少ない
といったところでしょうか。
正直、デメリットに関しては絞り出したというのが正直な意見です。
私が見たクラヴマガに関するネット上の書き込み等を参考に書いてみましたが、少し補足いたします。
ジムの数が少ないのは確かですが、近年クラヴマガの団体数が増えるにともなって、ジムの数も増加しています。また、テレビで特集されることも多く、注目度が高い格闘術であるため会員数の増加に伴いさらにそのジムの数を増やすことが予想できます。
速習性については、打撃、組み、寝技全てを行うクラヴマガの特徴上低いと思えますが、基本的には護身術上重要度の高いものを回数多く行いますので重要なものに関しては他の格闘技に劣らないくらいの速習性はあると思います。
スパーリングは、競技としての格闘技には重要なのですが、護身術を身につける目的であればその重要性は必ずしも高くありません。
実際に私もクラヴマガを現在習っておりますが(1年半程度です)、基本的な打撃技術はキックボクシングをストリートファイト用に改良したものを教えてもらっている印象です。
レベル別に色んな技術を習いますが、会員を見て思うのは半年程度で打撃の基本的な形をマスターしていると思います。
シチュエーション別の護身訓練もレベル別に行われており、やはり重要度に応じて訓練の回数が多いです。
残念なのが、武器襲撃に対するシチュエーションでこちらも武器を使用して対抗する訓練の回数が少ないことです。武器襲撃に対して素手で対抗することは困難であり、模擬ナイフによる訓練でもパートナーが本気の場合には護身が成功する方が少ないです。逆に、その訓練があるからこそ素手で武器襲撃を対処することの危険さが身に染みて分かるのですが…
ここまで書いてきましたが、簡単にまとめると格闘技の中では一番護身術として使えると思います。しかし、護身術そのものではありませんので注意が必要です。
護身術といえば、襲撃者と接触してからの対処法というイメージがありますが、接触する前の準備や警戒によって回避できる襲撃がほとんどであり、むしろそこに護身術の本質があります。その部分については格闘技を習っても教えてもらえないです。それはクラヴマガにおいても同じです。
護身術としての格闘技4(キックボクシング、ムエタイ )
今回はキックボクシング(ムエタイ 含む)を護身術として習うことについて書いていきます。
オススメ度としては★★★⭐︎⭐︎といったところです。
メリットとしては
・体力がつき逃げ足が速くなる
・足技があるので比較的遠い間合いからの打撃が可能
・肘、膝などの威力が高い攻撃がある(肘をやらない場合もあります)
・スパーリングをするので距離感等の感覚を掴みやすい
・キックボクシングのジムは比較的多い
等があげられます。
デメリットとしては
・組み技、寝技に対応できない
・ボクシングに比べると足技があるので速習性に劣る
・自分より技術の高い相手に勝てない(どの格闘技にも言えます)
等があげられます。
次にシチュエーション別にキックボクシングが護身術において有効か検討します。
1.喧嘩(武器なし、1対1)的なシチュエーションの場合
キックボクシングは遠い距離からの前蹴りや回し蹴り、中間的な距離でのパンチ、至近距離での肘、膝での攻撃等があり、距離に応じた攻撃に優れた印象があります。特にムエタイ は寝技こそありませんが比較的にルール上の制限が緩いので多様な技が存在します。
しかし、組み技や寝技を練習することはないので組みつかれたり、寝技に持ち込まれると一方的にやられてしまうことが考えられます。
喧嘩的なシチュエーションの場合にも実は色々な場合があります。たとえば、打撃の距離からファイティングポーズを取って始まる場合もあれば、口論がヒートアップして掴み合いから始まる場合もあります。後者の場合にはキックボクシングの打撃の技術が活かしにくいことが考えられます。
2.対武器(銃を除く)シチュエーションの場合
銃を除く武器を持った相手は基本的に距離を取ってしまえばさほど脅威ではありません。しかし、その距離が近くなればなるほど脅威が増します。特に刃物はパンチの距離より近づけば、ずば抜けた反射神経を持ってしても捌く、あるいは避けることが困難となります。キックボクシングにはパンチより遠い距離からの攻撃である前蹴りがあります。体格差にもよりますが、これにより相手が近づいてくる勢いをストッピングしたり、吹っ飛ばすことも可能ではあります。護身術的には有効な技であると思います。
しかし、前蹴りによるストッピングが成功したとしてもまたすぐに向かってくる襲撃者に対処する必要があります(実際はほんの数秒でまた襲ってきます)。
そういう意味でキックボクシングの技のみで襲撃者を完全に制圧することは困難でしょう。
3.リンチ(複数名の襲撃)的なシチュエーションの場合
キックボクシングは前述した通り距離に応じた多様な打撃技があります。これを上手く繰り出しながら動き回ることで複数名の中から生還することは可能かと思います。
実際、2〜3名でも暴れ回る大人1人を取り押さえることは骨が折れます。
しかし、複数名が攻撃してくる中から無事に逃げ出すためには訓練が必要であり、一対一のスパーリングだけではなかなかその感覚を養うことは難しいと思います。
キックボクシングは多様な攻撃、それに対するガード、フットワーク等身体能力向上には持ってこいの格闘技です。いつかの記事でも書かせて頂きましたが、護身術は身体能力が向上すると成功する確率が上がりますので、そういう意味ではキックボクシングは非常に有効なエクササイズです。
護身術としての格闘技3(柔道)
今回は柔道を護身術として習うことについて書いていきます。
オススメ度としては★★⭐︎⭐︎⭐︎
といったところです。
まず、柔道を護身術として習うことのメリットを書いていきます。
・受け身が上手くなる
・体格が良くなる
・技がきまると大ダメージを与えることができる
・抑え込み等があるので相手を制圧したい場合には優れている
次にデメリットについて書いていきます。
・距離を取った戦いに慣れてない
・打撃の練習がない
・体格差がありすぎると技が決まらない
・打撃系の格闘技と比べて相手にダメージを与えるまでの時間が長い
・速習性がない
ここからはシチュエーションごとに柔道が護身術に有効かどうか書き分けていきます。
1.喧嘩的(武器なし、1対1)シチュエーションの場合
柔道は投げ技により相手を地面に叩きつけることで大ダメージを与えることができます。投げ技は見た目以上にダメージが大きく、相手が素人であれば偶然に受け身を取れたとしてもすぐに立ち上がることはできないでしょう。また、アスファルト等固く舗装された場所で投げ技がきまるとどんなに鍛え上げた身体でも無傷では済みません。
護身術において有効といえる柔道の技には抑え込みもあります。柔道家の抑え込みを抜けることは至難の技であり圧倒的に体格差がある等でなければほとんど不可能でしょう。
しかし、柔道は組み技である以上、打撃の距離を潜り抜けなければなりません。打撃の間合いは組みの間合いよりも広いことから相手が打撃系の格闘家である場合には間合いを潰すスピードがなければならないです。
そして、先ほど書いたとおり投げ技は大ダメージを与える以上、相手に傷害を負わせることが考えられます。運悪く相手を頭から地面に落としてしまえば、取り返しのつかない結果を招くこともあります。
2.対武器(銃を除く)シチュエーションの場合
柔道は素早く相手の懐に入り投げ技をきめるので、相手がバット等の棒状の武器を振り回す場合にはかなり有効といえます。
しかし、問題は刃物による襲撃を受けた場合です。確かに、刃物を持った相手も素早く投げてしまえば制圧できる可能性はあります。しかし、刃物による攻撃の恐ろしさは打撃の間合いでも組みの間合いでも関係なく刺さるところにあります。むしろ、組みの間合いでは見えない位置を刺されるので、より危険度が上がります。また、実際にやってみれば分かるのですが、刃物で突いてくるあるいは振り回す腕を取ることは容易ではありません。
3.リンチ(複数名の襲撃)的なシチュエーションの場合
リンチ的なシチュエーションでは、ほとんど戦うという選択肢を考えるべきではありません。戦うにしても、1人に対してほんのわずかな時間しか使うことができず、囲まれないよう動き回る必要があります。万が一にでも体勢を崩して地面に手やお尻をつく状況があれば袋叩きにあいます。
柔道は、組む→投げるという動作を用いる以上1人に対して使う時間が打撃よりも多いです。さらに、投げる場合には体勢を崩して転ぶような状況にもなることがあります。
したがって、リンチ的なシチュエーションでは柔道(組み技系格闘技全般)を使用すると袋叩きに合ってしまう可能性があります。
補足ですが、柔道は大人になってフィットネス感覚で始めることができる環境があまりないです。そして、危険な技も多いが故に柔道場の師範は厳しく、練習生も他の格闘技に比べて本気度が高いです。そういう意味で護身術として最初に始めるには少しハードルが高い印象があります。ですが、その分体力、技術は相当高いところまで鍛え上げることが可能であると思います。
参考にして頂けると嬉しいです。
護身術としての格闘技2(ボクシング)
まずは、ボクシングを護身術として習うことについて書いてみます。
オススメ度としては★★★⭐︎⭐︎といったところでしょうか。
ボクシングを護身術として習うメリットは
・体力がつき逃げ足が速くなる
・速習性が高い
・フットワーク技術が高い
・手の動きに特化する分相手の武器攻撃に敏感
・スパーリングをするので距離感などの感覚を掴みやすい
・組技系の格闘技と比較して体格差のハンデは少ない(あくまで比較的に)
といったところでしょうか。
逆にデメリットは
・パンチ以外の攻防ができない
・相手の技術が上の可能性がある(どの格闘技でも言えます。)
・組まれるとほぼ無力
等でしょうか。
ここからは、シチュエーションごとにボクシングが有効か否か考えていきたいと思います。
1.喧嘩的なシチュエーション(武器なし、一対一)の場合
あくまで、戦わざるをえないケースを念頭に置いてお話します。
メリットでも書きましたが、速習性がありますので何年も訓練を積む必要がないかと思います。
グローブをつけていないパンチは目や鼻に当たると戦意を喪失させることが可能です。また、あごに当たれば脳震盪を起こさせますので逃げるのに役立ちます。
フットワークの良い選手であれば相手のパンチをもらうリスクも格段に下がります。
ただ、気をつけたいのが喧嘩の時にはアドレナリンが分泌されているので痛みをあまり感じないことがあります。そうなれば相手はパンチをもらって戦意を喪失するどころかますます攻撃的になります。また、こちらのパンチが相手の歯に当たると拳に歯が刺さるといったリスクも生じます。相手が感染症を持ってると怖いですね。
2.対武器(銃を除く)シチュエーションの場合
組技系の格闘技に比べると、少しでも距離を取ることができるボクシングは有利です。また、相手の武器が自分の身体に接触する前に自分のパンチが相手の顔面をクリンヒットすることで逃げるチャンスを作ることもできます。
しかし、あくまで組技系の格闘技と比べて有利というだけであり、武器(特にナイフ)をもつ相手に対してパンチで応戦することはかなり危険な賭けであることに変わりありません。
3.リンチ(複数名の襲撃)的なシチュエーションの場合
ボクシングは相手を素早く倒すことが可能でフットワークをよく使う格闘技です。なので1人に対して時間をかけず囲まれる状況を作らないよう動き回りながら対処することも可能であると言えます。
しかし、これはかなり難しく、練習しないとできません。さらに、襲撃された場所が狭い場合、相手の人数が多すぎる場合、武器を持っている相手がいる場合等はほとんど不可能にちかいです。
以上、大きく3つのシチュエーションに分けて書きましたが、護身術を考える際には本来もっと具体的な状況を想定します。あくまで参考程度になればと思います。